青●学●大学 教●人●科学部
田舎から出てきてもうすぐ2年が経つ。
僕の地元は四方が海に囲まれてて、常に潮風の匂いが漂ってた。
竹芝からフェリーで約10時間で到着する。
渋谷区にある大学に進学と同時に上京。
正直東京の人の多さにはビビった。
渋谷のスクランブル交差点に立ってるだけで、人波みたいでグルグル目が回りそうになる。
田舎に居たときなんて1日20人ぐらいしか人とすれ違わなっかたから、狭く小さい世界で生活してきたことを感じる。
たまに地元が恋しくなったときには高層ビルに登って、地平線をボーッと眺める。
そうすると心が落ち着く。
いつか地元に戻りたいけど、結構都会の生活も楽しんでる。
理由は大学に通いだして初めて好きな人ができた。
同学年の育ちの良いお嬢様タイプ。
いつもミルクティー片手に学内を歩いてるのを見かける。
少し長めの髪揺らして、すれ違ったときにシャンプーとリンスのいい匂いが鼻をかすめる。
忘れない、一目惚れだった。
友達ずてに何度か彼女と話す機会があった。
緊張と、ご丁寧なお嬢様口調にペースを持っていかれて、話はあまり盛り上がらなかったと思う。
ただ日に日に彼女のことが忘れられなくなっていく。
あんな清楚な子と地元に旅行の計画を立てられたら、日に日に妄想と恋心が(KOI-GOKORO)広がる。
溢れる気持ちを我慢できずに俺は友人に、自分の恋心(KOI-GOKORO)を打ち明けた。
そしたら驚愕の返答が帰ってきた
「やめとけ、あれただのヤリマン女、コーマンで生計立ててるから、変な病気もらうぞ、絶対やめとけ。」
自分の顔が引きつったのがよくわかった。
田舎者だったから、何言われてるのかよくわからなかったけど、何か良からぬ事をしてそうなピンク色の単語が並んだのは察知できた。
友人は彼女と地元が一緒のやつから話を聞いてたらしく、大学に入る前からパパ活とかいう出会い系で生計を立ててたらしい。
中学、高校時代の話は聞けなかったが、パパ活で何してるか教えてもらった。
彼女の相手は大抵見ず知らずのおじさんで、週5で金銭と引き換えにエッチなことをしてる。
清楚で気品高く見えるのは、いつも年上のおじさん相手にしてるから、その影響なんじゃないかと言われた。
俺の初恋の人が、汚いおじさんと。。。涙が出るほど悔しかった。
純粋な自分の気持ち=彼女を救いたい。
僕はその日から猛烈な勢いでパパ活とかいうものを勉強をした、徹底的にバレないように彼女の後を追いかけた。
彼女の行動、どんなところでおじさんと会ってるか徹底的に彼女の行動を調べた。
そしてアプリを通じて彼女とプライベートで会うことに成功した。
顔合わせた瞬間に逃げようとしたから無理やり力ずくで引き止めた。
おじさんばっかり相手にしてズルイぞ。